「私の五中・小石川さがし」の版間の差分
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| + | この同窓会で改めて見出したものは、旧制府立五中そして今日の都立小石川高校、中等教育学校に通底して流れる、あえてそう呼ぶ創立者伊藤長七の建学理念「立志・開拓・創作」の三校是であり、人を束縛せず己を解き放す自由の精神でした。私達の心に今日も生き続けるこれら建学の理念を辿り、そこに光を当てることが、この記念同窓会のテーマとなりました。準備過程の行動規範として、長七のとらわれない元気の良さが意識されたことは言うまでもありません。 | ||
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2025年10月2日 (木) 13:20時点における最新版
『私の五中・小石川さがし-我らは長七の教え子だった』は、2003年に開催した85周年記念行事の総まとめとして2004年に紫友同窓会が発行した冊子である。
解説
紫友同窓会は創立50周年から5年おきに周年記念同窓会を開催している。2003年に行われた創立85周年記念同窓会は、016卒から020卒の卒業生が中心となって結成された実行委員会によってその準備・運営が進められた。この85周年記念事業実行委員会は非常にアクティビティの高い人材が多数集まったことで紆余曲折を経ながらも、伊藤長七の資料整理、記念CDの制作、小石川賞の創設、伊藤長七展の開催など多くの成果を残した。
本書は、その活動を記録として残すため紫友同窓会が特集号として2004年5月に刊行したものである。
A4版 64ページ
発行日:2004年5月25日
企画・編集:85周年記念事業実行委員会 編集担当グループ(柴田知彦、伊丹一之、小駒清、和田沙千代、横山とみ、吉川光子)
表紙デザイン:樋口美夏
発行:紫友同窓会
抜粋
(本文P62 より抜粋)
ここに紹介するのは、2003年5月25日日曜 の創立85周年記念紫友同窓会の顛末です。その日人々は校内にさんざめき、園遊会が華やかに繰り広げられました。そして、この1日の出来事は、夕方には幻のように跡形もなく消え去り、おそらく在校生諸君はそのことに気づきもしなかったでしょう。
この同窓会で改めて見出したものは、旧制府立五中そして今日の都立小石川高校、中等教育学校に通底して流れる、あえてそう呼ぶ創立者伊藤長七の建学理念「立志・開拓・創作」の三校是であり、人を束縛せず己を解き放す自由の精神でした。私達の心に今日も生き続けるこれら建学の理念を辿り、そこに光を当てることが、この記念同窓会のテーマとなりました。準備過程の行動規範として、長七のとらわれない元気の良さが意識されたことは言うまでもありません。
当日のキャンパスは、時ならぬ人の波で埋められました。創立85周年の記念同窓会、ホームカミングパーティー参加の同窓生1000人です。中庭では十数匹の鯉のぼりが青空に悠然と泳ぐ姿に目をうばわれたことでしょう。旧制五中時代に連綿と続けられたという、あの大鯉のぼりの再現です。