「小石川の杜プロジェクト」の版間の差分

提供:五中・小石川デジタルアーカイブ
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委員会および同窓会で施設設備に関するさまざまな検討が行なわれたものの、東京都は学校への寄付行為は受け付けないとの立場をとっていることが懸念材料となっていた。2013年4月に東京都教育委員会都立学校教育部との面談において都立高校の施設設備はすべて公費によってまかなうことが原則であるとの回答が出たことで懸念は現実となった。この結果を受け、2014年1月の第6回百周年実行委員会において施設関係の記念事業は困難であるとの結論がでた。
 
委員会および同窓会で施設設備に関するさまざまな検討が行なわれたものの、東京都は学校への寄付行為は受け付けないとの立場をとっていることが懸念材料となっていた。2013年4月に東京都教育委員会都立学校教育部との面談において都立高校の施設設備はすべて公費によってまかなうことが原則であるとの回答が出たことで懸念は現実となった。この結果を受け、2014年1月の第6回百周年実行委員会において施設関係の記念事業は困難であるとの結論がでた。
  
設備施設企画委員会の活動は開店休業状態になったが、当時の設備施設企画委員会の柴田委員長(017)が、目通り周30cm(直径10cm)に満たない樹木は東京都の財産目録による管理対象外であることに着目。財産ではないのだからこの条件に合致する若木の植樹であれば寄付行為には該当しないという論法で、2015年3月の第9回百周年実行委員会において、環境問題や緑化問題についての教育的役割として校内に植樹を続けて100年の森に育てようという「小石川の森」構想を報告した。
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設備施設企画委員会の活動は開店休業状態になったが、当時の設備施設企画委員会委員長の柴田知彦(017D)が、目通り周30cm(直径10cm)に満たない樹木は東京都の財産目録による管理対象外であることに着目。財産ではないのだからこの条件に合致する若木の植樹であれば寄付行為には該当しないという論法で、2015年3月の第9回百周年実行委員会において、環境問題や緑化問題についての教育的役割として校内に植樹を続けて100年の森に育てようという「小石川の森」構想を報告した。
  
 
その後この構想は「小石川の杜プロジェクト」と命名され、設備施設企画委員会は環境企画委員会に改組されて、生徒と卒業生が一体となった学校緑化活動へと拡大した。
 
その後この構想は「小石川の杜プロジェクト」と命名され、設備施設企画委員会は環境企画委員会に改組されて、生徒と卒業生が一体となった学校緑化活動へと拡大した。

2017年6月16日 (金) 19:42時点における版

小石川の杜プロジェクト (こいしかわのもりぷろじぇくと) は五中・小石川創立百周年記念事業のひとつとして始まった同窓生と在校生が協力して行なっている学校緑化活動である。

発足にあたって

欧米の名門の大学や高校は緑あふれる美しいキャンパスを兼ね備えています。しかし残念ながら日本国内においては、規模の大きい大学には美しいキャンパスがあっても、高校や中学となると土地の広さや予算の事情もあり、数少ないのが現実です。

たしかに、通常のキャンパス整備には多額の予算が必要です。

しかし、安価な苗木や草花を校舎やグラウンド周りに植えることからはじめ、水遣りや清掃などの管理を継続すれば、将来的には木々に囲まれた美しいキャンパスをつくることもできます。

こうしたキャンパスを創作・維持するためには、生徒の「主体的」、「継続的」な関与が必須となります。そこで、横と縦のつながりを活かせる中央委員会が中心となり、美化委員など各委員の協力を得ながら、植樹の企画・発信、清掃・管理をしていきます。そして、継続性と専門性を高めるために、専門家を交えてキャンパスの将来計画やデザインもします。

このまま将来まで現状の「無機的なキャンパス」で良いのか、あるいは小石川生として誇りがもて、次世代へ継承する「緑あふれるキャンパス」とするか? まもなく迎える「百周年」がこのキャンパスを変える大きな契機となるでしょう。

私たちの子供や孫の世代、すなわち次の100年後となる22世紀に向けて、個性と創造力のある小石川にふさわしく、木々や草花の美しさに富み、かつ生物多様性を兼ね備えたキャンパス・「小石川の杜」を創りましょう!

「生徒がキャンパスを創る」、この活動が軌道に乗れば、きっと国内で、いや世界中で注目を浴びるでしょう!

百周年実行委員会・環境企画委員会 柴田 知彦

沿革

ファイル:Koishikawanomori1704leaf-1.jpg
2017年4月作成リーフレット外面
ファイル:Koishikawanomori1704leaf-2.jpg
2017年4月作成リーフレット内面

2012年に本格化しはじめた百周年記念事業のなかで、学校内に新たな同窓会館もしくは同窓会事務所機能を有する施設の建設や冷暖房設備の寄付や校庭緑化など施設設備系の記念事業を検討する組織として百周年実行委員会内に「設備施設企画委員会」が設置された。

委員会および同窓会で施設設備に関するさまざまな検討が行なわれたものの、東京都は学校への寄付行為は受け付けないとの立場をとっていることが懸念材料となっていた。2013年4月に東京都教育委員会都立学校教育部との面談において都立高校の施設設備はすべて公費によってまかなうことが原則であるとの回答が出たことで懸念は現実となった。この結果を受け、2014年1月の第6回百周年実行委員会において施設関係の記念事業は困難であるとの結論がでた。

設備施設企画委員会の活動は開店休業状態になったが、当時の設備施設企画委員会委員長の柴田知彦(017D)が、目通り周30cm(直径10cm)に満たない樹木は東京都の財産目録による管理対象外であることに着目。財産ではないのだからこの条件に合致する若木の植樹であれば寄付行為には該当しないという論法で、2015年3月の第9回百周年実行委員会において、環境問題や緑化問題についての教育的役割として校内に植樹を続けて100年の森に育てようという「小石川の森」構想を報告した。

その後この構想は「小石川の杜プロジェクト」と命名され、設備施設企画委員会は環境企画委員会に改組されて、生徒と卒業生が一体となった学校緑化活動へと拡大した。

試験植樹

2017年5月13日 16:00から雨天であったものの生徒、同窓生により第1回試験植樹が行われた。場所は校地北西面。